「ちょっとだけ手伝ってくれない?」そう頼まれると、つい引き受けてしまうこともありますよね。でもその「ちょっと」がいつの間にか当たり前になってしまうこと、ありませんか? 今回は、筆者の知人A子から聞いた身内からの「お願い」に振り回されてしまったお話です。

「ちょっとだけ」がどんどん増えていくワナ

最初の1回が終わると、義姉からのお願いはエスカレート。A子の子どもが通う幼稚園と保育園が比較的近いこともあり「送迎くらいいいでしょ?」「ついでなんだから」と当然のように頼まれるようになりました。

さらに、「うちの子もA子さんの子と同じ幼稚園にしようかな」とまで言い出したのです。「いやいや、うちの負担を増やす気まんまんじゃない!」とA子は内心イライラ。介護の負担を押し付けられただけでなく、子どもの送迎まで当然のように頼む義姉の自己中心的な態度に、A子のストレスは限界に達しました。

「NO」と言えないと、もっと大変なことに……

こういうとき、「申し訳ないけど、ちょっと無理」と伝えるのは勇気がいります。

とはいえ、A子は我慢の限界。

「送迎中に何かあったら責任取れないので、これ以上は無理です」ときっぱり伝えました。すると、義姉は不満そうにしながらも、それ以上は何も言えなかったのです。

「最初からこう言えばよかった!」と思いつつも、ようやく開放されたことでホッとしました。

気まずい空気になったけど、これでよかった

頼みごとを断ると、「冷たい人」と思われるのではと心配になることも。でもずっと都合よく使われるより自分の負担を考えることも大切ですよね。

義姉とは少し気まずくなったものの、A子は「これ以上振り回されることはない」と安心した様子。近い関係だからこそ、距離感を大切にする必要があるのかもしれません。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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