後輩Aの話です。
Aはハキハキした性格で話し方も堂々としており、接客業のアルバイト経験もあったためか、物怖じしないタイプでした。
そんなAが新卒で入社し、新入社員歓迎を兼ねた花見に参加することに。
この日は社長の視察とも重なり、役員や支社の幹部も同席していたのですが……?

そして翌日。

通常業務が始まる中、視察のため再び来社した社長の姿が見えました。
その瞬間、Aが満面の笑みで手を振ります。

「社長~! 昨日はありがとうございました!」

私たちは息をのんでAを見ました。
まるで昨夜の続きのような態度に、社内の空気が一瞬で凍ります。

社長は視線をそらし、何事もなかったように視察を終えました。

伝説となった新人A

「Gさんのチームの新人さん、なかなか大物だね!」

そう言ったのは、様子を見ていた役員のひとりでした。

Aの豪快な振る舞いは瞬く間に社内中に広まり、まるで伝説のように語られることに。
社長がどう思ったのかは誰にもわかりませんが、少なくともAにとっては「楽しい花見」 だったのでしょう。

新人よ! 無礼講だったのは飲み会の間だけですから!!

その後、Aが飲み会に参加する際は、必ず【お目付け役】 がつくようになったのは言うまでもありません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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