「勉強しなさい」と、親に言われた経験がある人は多いのではないでしょうか?
もちろん、勉強することはとても大切です。
しかし筆者の知人A子さんは、この言葉で想定外の事態になってしまうことに……。

一体どうしてなの!? 親の苦労も知らずに、勝手なことを!!!

長男はA子さんの教育熱心さに嫌気がさしていたようで、なんと大学を勝手に退学してしまったのです。

「俺は一人でも頑張れるから、お願いだからほっといてくれ」

そう言うと、長男はそのまま行方をくらませてしまいました。
連絡を取ろうにも完全に拒否されていたのですが、次男とは連絡が取れるようでした。
仕方なく次男伝いで生存確認だけして、見守ることにしたのです。

(絶対生活に困って、私に泣きついてくるのだろう)

そう思っていたのですが、長男から助けを求める連絡が来ることはありませんでした。

あなたの意思を、全て無視した報い。本当に後悔しています

それから約10年。
現在長男は、世界各国を旅する写真家になっています。
次男が教えてくれた長男の現状は、

「今が一番自由で、自分らしく生きている」
「両親には感謝しているが、実家には帰るつもりはない」

と、強い意志であると次男が話してくれました。

A子さんは息子を想って厳しくしたつもりでしたが、息子の気持ちを何一つ聞いていなかったのは確かでした。
「写真家になりたい」という夢も聞いたことはありましたが、その夢をすぐに否定して、嫌がる勉強をさせ続けていたのです。

そうやって押さえつけてきてしまったことを、心底後悔しています。
息子に今も嫌われているかもしれませんが、あの時の事を心底謝りたいです。
そして頑張っている息子を、どうか誇りに思わせて欲しい。

まとめ

勉強は将来を左右するもので、嫌でも逃げずにやらないといけない時もありますよね。
「本人の為に」と強要することは、一歩間違えれば「親のエゴ」になりがちなので、難しい部分でもあると思います。
自分に正直に生きること。子の幸せは親の幸せなのだと、一緒に喜べたら一番いいですね。

【体験者:60代・主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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