筆者の友人・F美は、三人姉妹の長女。次女とは7歳、三女とは10歳離れていて、父親も違います。物心ついた頃から、母親は違う男性をとっかえひっかえ家に連れてくるような状態でした。そんな母親の老後とは……。

保証人

母親は不摂生がたたり、肝臓の病気であることが判明。
長期間入院することになったのですが、私に保証人になれと言ってきたため「お母さん、今まで知らん顔しておいてそれはないでしょう? 誰か保証人になってくれる人探して」と断りました。

すると母親は涙を流しながら「実の娘にこんな扱いを受けるなんて、寂しい老後よねぇ」と言ったのです。

末路

あまりの身勝手さに腹が立った私は「それはこっちのセリフよ! 困った時だけ家族面して! 今までのことは忘れてないからね!」と長年の恨みをぶちまけてしまいました。

母親は実の妹(私の伯母)とも縁を切られています。伯母に話を聞いたところ、500万円近い借金の申し出を受けて、断ったらさんざん悪態をつかれたため、連絡を取らないようにしたとのこと。
とっかえひっかえ連れてきていた男性たちの誰とも長続きせず、面倒を見てくれる人もいなかったのです。
少しだけ不憫に思った私は妹たちと相談したのですが、誰も母親のために何かしようとは言いませんでした。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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