子どもの結婚は、親にとっても大きな転換期になります。特に同居することになった人は、新しい家族を迎える喜びと同時に、生活の変化への戸惑いもあるものですよね。今回は筆者の知人が姑目線でその苦労を聞かせてくれました。
画像: 家に閉じこもり、塩をまき散らす、、、息子の妻が『のめりこんでしまったこと』に、絶句

順調だった同居

私は数年前から息子夫婦と敷地内同居しています。
息子の妻のA子さんは明るく朗らかな女性で、以前はよく一緒に買い物に行ったりしたものです。

A子さんは少しロマンチストで、周囲の影響を受けやすいところはありましたが、それも可愛らしい個性だと思っていました。

違和感の始まり

そんなA子さんが占いに興味を持ち始めたのは、些細なことがきっかけでした。

ある日、テレビの星占いで「今日はラッキーカラーが赤」と言っていたのを聞き、赤い服を着て出かけたところ、偶然良いことが重なったのです。

それを機に、A子さんは占いに没頭し始めました。

最初はテレビや雑誌の占い程度だったのですが、次第に有名な占い師を探し、高額な鑑定を受けるように……。
毎朝ラッキーカラーやアイテムを身につけ、占いを信じ込むA子さんを見て、私は不安になってきました。娯楽として楽しむ分には良いのですが、占いが生活の中心になってしまうのは危険だと感じたのです。

エスカレートする依存

ある日、A子さんは占い師に「今月は家を出ず、静かに過ごすように」と言われたそうで、本当に家から一歩も出なくなってしまいました。
買い物も用事も私に任せきりです。

息子に相談しましたが、「そのうち飽きるよ」と楽観的でした。

しかし、A子さんの占い依存はさらにエスカレート!
「この家には悪い気が満ちている」と言い出し、引っ越そうとし始めたのです。

息子もさすがに呆れて「そんな馬鹿な話があるか!」と反論しましたが、A子さんは「占い師の先生は絶対に間違えない!」と泣き叫び、家の中を塩で清め始めました。

家族と向き合ったことで変化が

息子もようやく事の重大さに気づき、A子さんとじっくり話すことにしました。
息子はA子さんに、占いに頼りすぎるあまり日常生活に支障が出ていること、家族が心配していることを伝えました。
最初は反発していたA子さんでしたが、息子の真剣な言葉に心を動かされたのか、少しずつ冷静さを取り戻していったようです。

また、専門病院のカウンセリングにも通うようになりました。
徐々にA子さん自身も、占いに振り回される生活に疲れていたことに気づき、長い時間をかけてようやく依存から抜け出すことができたのでした。

占いが悪いわけではなく、時には占いが人生の指針になることもあるかもしれません。
しかし、A子さんの場合は明らかに度を越えていました。何事もほどほどが1番ですよね。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.