子どもの幸せを願うからこそ、親は子どもの生き方につい過剰な手出しをしてしまうのかもしれません。筆者の知人のAさんが子どものためにしたことは、実は子どもにはプレッシャーだったのです。いったい何があったのでしょうか?

我慢していた娘の本心を聞いて

「私が進学する学校は私に決めさせて。私はお母さんの操り人形ではない!」

娘は中学受験など、本当はしたくなかったそうです。

あまりにも熱心な私を見て、「嫌だ」と本心を言えなかったと泣きじゃくる娘の姿を見て、私は胸が押しつぶされるような気持になりました。

娘の姿を見て今思うこと

中学校では吹奏楽部に入部し、「練習が楽しくて仕方ない」と毎日楽しそうに学校に通っていました。

部活がない日は放課後に友だちとおしゃべりをしながら、のんびりと下校してきます。

いつも勉強に追い立てられていた小学生の頃よりも、中学生になってからのほうが娘の顔が明るくなりました。

娘は進学校ではなく、デザインを学べる高校に進学し、卒業後は美術系の専門学校に進学しました。

今は結婚し自宅でアクセサリーを作りながら、子どもの個性を大切にした子育てをしています。

笑い声が絶えない娘の家庭。

幸せそうに暮らす娘の姿を見ていると、子どもは自分で幸せをつかむ力があるのだと、つくづく感じました。

娘に自分の価値観を押し付けた育児をしてしまったことは、今でも後悔しています。

【体験者:50代・主婦、回答時期:2025年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。

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