最近は核家族化が進んでいますが、中には親と同居という選択をする方もいるのではないでしょうか。長男が家を継ぐことが当然という考えがまだ根強い地域もありますよね。今回は、そんな同居にまつわる友人の話をご紹介します。
画像: 義母の再婚で、まさかの家ナシ生活!? 義両親を信じて同居したのに → 名義変更の『思わぬ落とし穴』

同居と甘い期待

結婚後、私は夫の実家で義両親と同居を始めました。
夫は長男で、義父も「この家はいずれお前たちのものだ」と言ってくれていたので、「いつかリフォームして住みやすくしようね」なんて、夢を膨らませていました。

しかし数年後、義父は他界し、財産分与の過程で家の名義は義母のものに。
それでも私たちは「いずれは自分たちのものになる」という安心感から、特に異議を唱えることもなかったのですが……

突然の再婚

ところが数年後、義母が突然「再婚する」と言い出したのです!
相手はシニア向けの交流会で知り合った男性とのこと。戸惑いながらも、私たちは義母の幸せを祝福しました。

まさか、この再婚が私たちの人生を大きく揺るがすことになるとは、その時は知る由もありませんでした。

思いもよらぬ仕打ち

再婚直後、義母と再婚相手から思いもよらぬ話を聞かされました。
「実はね、この家の名義を彼に変えたの。これからは2人で住むから、あなたたちは出て行ってちょうだい!」と。

頭が真っ白になりました。てっきり、再婚したら義母が相手のところに引っ越すと思い込んでいたのです。

夫が「ここは俺が継ぐはずの家だろ!」と訴えても、義母は「でも、もう彼の家なのよ?」と冷たく言い放つだけ。
まさかこの歳になって、恋愛におぼれた義母が息子よりも彼を優先するなんて……。
人の心の危うさに、ぞっとしました。

人生設計を修正する羽目に……

義母は私たちの知らないうちに、実家の名義を再婚相手に書き換えてしまっていました。法的にも、すでに彼の所有物。どうすることもできません。

私たちは急いで新居を探し、慌ただしく引っ越しするしかありませんでした。
「親の家だからいつかは自分たちのものになる」という考えが、どれほど危ういものだったかを痛感しました。

親をあてにしていたことを反省し、それから私たちはマイホーム貯金を始めることに。いつか自分たちの理想の家を建てようと頑張っています。

最近になって、再婚相手が体調を崩し介護が必要になったと義母から連絡がありました。
「またこの家に住んでいいから、夫の介護を手伝って!」と懇願されましたが、もう今さら義母と再婚相手を助けたいとは思えず、距離を置いています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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