履歴書だけでは分からない個性や才能に触れられるのが面接の醍醐味ですよね。見た目や話し方などで判断してしまいがちですが、本当に大切なのは内面を見極めることなのかもしれません。今回は人事担当の友人の体験談をご紹介します。

息を呑むポートフォリオ

ところが、Bさんが提出したポートフォリオを見た瞬間、私は思わず息を呑みました。そこには、斬新なアイデアと卓越した技術力を感じさせる作品群が並んでいたのです。

そして、ある作品を見て私はピンときました。
数ヶ月前、デジタルアートのコンテストで最優秀賞を受賞した作品です。受賞者の名前は……そう、たしかBさん!

まさか目の前の地味な中年男性が、あの実力派のBさん本人だったとは!

意外な事情

私は驚きを隠せないまま、「この作品、もしかしてコンテストで受賞されましたか?」と尋ねました。Bさんは一瞬驚いた表情を見せた後、静かに頷きました。

しかしBさんは、企業に属さないフリーランスのアーティストだったはず。
私が思わず「あなたほどの人なら、わざわざ面接を受けなくても引く手あまたなのでは?」と尋ねると、Bさんは少し照れたように、「家族を養うには、フリーランスは不安定で。安定した会社で働きたいと思い、今さら就職活動をしているんです」と明かしてくれました。

素朴な人柄に魅力を感じて……

有名人らしからぬBさんの謙虚で飾らない人柄、実力を鼻にかけない素朴さに、私は思わずクスッと笑ってしまいました。
そして、一瞬でも先入観でBさんを判断していた自分を反省しました。

後日、改めて役員とともに面談を行った結果、Bさんの才能と、家族を思うひたむきさが評価され、採用が決まりました。
入社後、Bさんはその実力を遺憾なく発揮してくれています。

人事担当者として、人を見かけだけで判断するのではなく、内面や才能を見極めることの大切さを、改めて学んだ出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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