筆者の体験談です。コールセンターで管理者をしていた時の同僚とのエピソードです。
画像: せっかく根回ししたのに! 施策案を考えた私 → 同僚に相談すると、、、陥った悲惨な状況に「後悔」

同僚に相談、根回しは万全のはずだった

コールセンターでは毎週、管理者MTGが開かれていました。
受電率アップのための施策が毎回議題になっており、繁忙期を前に、私はヘルプ体制の新たな案を考えました。
しかし、少し自信がなかったため、同僚に根回しも兼ねて相談することに。
「ねえ、ヘルプだけど、ここの人たちに研修して回したら良いと思わない?」
「確かに、それはアリかもしれないですね」
同僚が同意してくれたので、意見を後押ししてくれるはずだと期待しながらMTGの時間を待ちました。

まさかの展開

ところが、MTGが始まると、思いもよらぬ事態が発生したのです。
なんと、同僚が私のアイデアをそのまま【自分の意見】 として発表し始めました。
(え、それさっき私が言ったことじゃない!?)
驚いた私は同僚を見ましたが、彼は満足げに話を続けるばかりでした。

私の視線にもまったく気づいていない様子。
もしかして本当に気づいていない!?

彼の特殊な能力(?)

そう、彼は【人が言ったことを、自分が考えたことだと信じてしまう】 という特殊な能力(?)の持ち主。
耳から入った情報を、自分がひらめいた案だと思ってしまうようです。
実は以前にも、MTGで私が発表した話を5分後に「僕はこう考えました!」 と堂々と繰り返したことがありました。
最初は「冗談かな?」 と思ったのですが、どうやら本気でそう思っているらしく……。

発表の間、ちらちらと私と彼を見る同僚たち。
彼らにも先ほど同じように根回ししたので 「またやられたね」 とでも言いたげな視線を送ってきますが、私はただ肩をすくめるしかありませんでした。

根回しの相手は慎重に

結局、根回しの効果もあり提案は採用され、施策はすぐに開始されることに。
1週間後のMTGで良い効果が発表され、上司からは「発案者に感謝しないといけないな!」 と言われました。

「いやいや、私が考えたんだけど……」
喉まで出かかった言葉を飲み込みました。
言いたいことは山ほどありましたが、時すでに遅し。
根回しの相手は慎重に選ぶべきだったと、心の底から後悔した出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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