「子どもを優先して、仕事をやめなさい」と姑から言われ続けていた筆者の知人Aさん。最初は流していたものの、娘が小学校にあがったことで、思い悩むようになったそうです。そんな彼女の心のモヤモヤを取り払ってくれたのは――?
画像: <母親は仕事をやめるべき?>でも授業参観で → 娘の『ピュアな作文』に「心のモヤが晴れた」

モチベーションは娘

私は、小学生の娘をもつ、ワーママです。
今の仕事が好きで、とてもやりがいを感じているので、娘が生まれたあとも続けることを決めました。
娘にも、なんでも好きなことをやらせてあげたいという思いがあり、それも仕事のモチベーションになっています。

姑の小言が気になり始め……

しかしながら、私が働きに出ることを、姑はよく思っていません。
娘が小学生になってからは、特に小言が増えました。
「母親は子どもを優先するべきよ。仕事なんかやめなさい」

最初は流していたのですが、小学生になり、勉強などのやるべきことが増えた娘を見ていると、母親が専業主婦のほうがいいのかもしれない、と気になるようになってきました。
思い悩むうちに、今まで息抜きとして楽しんでいた、休日の趣味の時間にさえ、罪悪感を覚えるように。
そんな時間があったら、少しでも娘といてあげなくては、とソワソワしてしまうのです。

今まで仕事を頑張る自分が好きで、娘を大切にしている自信もあったのに――。
なんだか自分がダメな母親のような気がしてきて、悩みのループにはまってしまいました。
「やっぱり、仕事をやめたほうがいいのかしら」

仕事を頑張るお母さんが大好き

そんなある日、娘の学校で授業参観がありました。
授業の内容は、生徒たちがそれぞれ、家族について書いた作文を音読するというもの。

明るく、ハキハキとした声で娘が読み上げた作文は、私について書かれたものでした。
「私は、お母さんみたいに、お仕事を頑張ってキラキラしている女の人になりたいです。いつも笑顔で、前向きなお母さんが大好きです」

その瞬間、私の心のモヤが晴れ、視界が明るくなったような気がしました。
「だれがどう言おうと、一番大切な娘が幸せを感じてくれているんだ。親としての背中を見せることができているんだ」

自分を押し殺すことだけが、「子どもを優先する」ことではないはずです。
生き生きと自分らしく輝く生き方を、私は娘に教えたい。そう、強く思いました。

娘の挑戦

最近、娘が「ピアノを習いたい」と言い始めました。
躊躇なく背中を押してあげることができたのも、仕事を続けていたおかげです。
これからも、「やりたい!」と娘が思ったことは、なんでも挑戦させてあげられる親でいたいです。

「私もお母さんみたいに、好きなことを頑張って、キラキラ輝きたいんだ!」と笑顔でお礼を言われたときは、本当に嬉しかったです。

まだ義母からは、仕事について嫌味を言われることもあります。しかし、もう私の心は揺れません。
母として、一人の女性として、娘に追いかけてもらえるような自分になることが永遠の目標です。
この目標を持ち続ける限り、仕事も子育ても全力で頑張れる気がします。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.