都会での生活は刺激的で楽しい反面、苦労や困難も多いですよね。特に、慣れない環境で1人で頑張っていると、不安や孤独を感じてしまうこともあるのではないでしょうか? 今回は、友人が経験した出来事をご紹介します。

上京と不安な日々
私の母は早くに夫を亡くし、シングルマザーとして私を育ててくれました。
そんな母を地方の実家に1人残し、数年前に私は夢を抱いて上京。
念願の美容師として就職できたものの、現実は厳しく、理想と現実のギャップに苦しんでいました。
覚えることは山のようにあり、先輩のスピードについていくのがやっと。終電で帰宅することも珍しくありません。
自分のセンスや技術に自信も持てず、心身ともに疲弊していました。
「このまま美容師を続けていていいのかな」という将来への不安を抱え、焦燥感に駆られる日々でした。
弱った母に罪悪感を抱き……
そんなある日、母が倒れたと連絡を受け、私は慌てて実家に戻りました。
車が運転できない母は、体調が悪かったのになかなか病院に行けず、それが原因で持病をこじらせてしまったのです。
病室で弱々しく横たわる母の姿を見て、私は胸が張り裂けそうになりました。自分が上京したことで、母に負担をかけてしまったのではないか。実家に残るべきだったのでは……という罪悪感に苛まれました。
そして、母に「仕事も全然うまくいかないし、お母さんもこんなことになっちゃうし、地元にいればよかったのかな」と、つい弱音を吐いてしまいました。
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