気をつけていても、子どもに親の好みを押し付けてしまうことってありますよね。特にファッションに関しては、つい「こっちの方が可愛いのに」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。今回は筆者の友人の体験談をお届けします。

自分の好みを娘に押し付け……

娘が小学校に入学する際も、私のシンプル志向は全開でした。
「シンプルな物は長く使えるのよ」「ゴテゴテしてるのはママ嫌いだな~」と自分の意見をゴリ押しして、学用品も娘の好みを聞かずに選んでしまいました。

入学式に着る服も、娘はリボンやレースのついたドレスを望んでいたのに、「そういうのはダサいよ」「シンプルなものを着こなしてこそセンスがいいんだよ」と、飾り気のないワンピースを半ばむりやり選ばせました。

それなりの値段もしたし、娘に似合っていると思い、満足していたのですが……。

入学式当日の衝撃

しかし入学式当日、入場してきた娘を見て愕然!
周りの女の子たちがピンクや水色の華やかなドレスを着ている中で、飾り気の無いシンプルなワンピースを着た娘は、明らかに浮いてしまっていたのです。

入学式後、娘は泣きながら「私もみんなみたいに可愛いのがよかった!」と怒りを爆発させました。

その瞬間、自分のセンスを過信し「人よりセンスが良い私」に酔っていた自分を、私は深く恥じました。

娘への謝罪と反省

「あなたの好きなものをダサいと言ったり、ママの好みを押し付けて、あなたの気持ちを無視して本当にごめんね……。あなたが可愛いと思ってる物を否定してしまってごめんね」と、自分の言動を1つ1つ振り返りながら私は娘に謝りました。

そして、娘の好みの服を一緒に買いに行くことを提案。
娘が満面の笑みで選んだのは、フリフリでレースがいっぱいの、まさに「THE 入学式」といったドレス。

後日、そのドレスを着て、写真スタジオで記念写真を撮ってもらいました。娘もそれでようやく、私のしたことを許してくれたようです。

あの入学式以来、私は自分の価値観を押し付けるのではなく、娘の気持ちを尊重することの大切さを学びました。
「シンプルであること」よりも重要なことがあるのだと気づかされたのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.