A子が心を込めて作った渋皮煮。しかし、それが先輩に思わぬ形で利用されていたと知りショックを受けたそう。筆者の知人A子から話を聞きました。

まさかの要求と裏の事情

ある日、B先輩が「また渋皮煮を作ってほしい」と頼んできました。

しかし、栗の旬はすでに終わり、材料を手に入れるのは難しい状態。

A子が「もう栗がないので作れません」と伝えると、B先輩は突然声を荒げました。

「どうして作れないの!? ◯◯さんに渡すって、もう言っちゃったのに!」

「え!?」A子は驚きましたが、B先輩の「しまった」という顔を見て、すべてを悟ります。

彼女はA子の渋皮煮を、自分が作ったように見せかけ、上司に贈っていたのです。

B先輩は不機嫌そうにその場を立ち去りました。

自分の料理を利用されたショックと決意

それ以来、彼女が渋皮煮を頼むことはなくなりました。

もちろん、翌年もA子は変わらず渋皮煮を作りましたが、A子からB先輩にお裾分けすることはありませんでした。

一度渡したものにこだわるつもりはありませんが、自分の心を込めた料理が上司へのご機嫌取りに使われたことは、やはり納得いきません。

それでもA子は、自分の楽しみのために、そして本当に喜んでくれる人のために、これからも変わらず渋皮煮を作り続けるのでした。

【体験者:30代・会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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