ママ友との関係って、難しいですよね。子どもを通して自然と繋がる一方で、価値観の違いや些細な誤解から、ギクシャクしてしまうことも少なくありません。今回は、筆者の友人が体験した出来事をお届けします。

意外な擁護者が現れて

その時、「ちょっと、それは違うんじゃない?」と由美さんのハッキリとした声が響きました。
「A子さんはいつも周りに気を遣って、誰にでも優しく接してくれるじゃない。裏表があるどころか、裏がないくらい正直でいい人だと思うけど」と由美さんが続けると、他のママたちは一瞬静まり返り、バツが悪そうに視線を逸らしました。

中には「え、でも……」と反論しようとするママもいましたが、「私はそうは思わない」と由美さんが一蹴。

その強い口調に、他のママたちは何も言えなくなってしまいました。

思い込みで避けていた自分が恥ずかしい

私はこっそりとその場を離れ、家路につきました。家に着いても、しばらく心臓のドキドキはおさまりませんでした。

苦手だと思っていた由美さんが、私をちゃんと見てくれていた……。自分の思い込みで彼女を判断していたことを深く反省しました。

由美さんは人の噂話に乗っかる人ではなく、違うことは違うと、しっかり言える人なんだ。ハッキリした物言いは、そんな彼女の誠実さが現れているのかもしれない。

苦手意識を捨てて、今度会ったら由美さんと話してみよう。そう思えるほど、彼女への見方が変わった出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.