友人Sの話です。Sの家庭は、結婚当初から夫が家計を握り、夫が決めた生活費を一定額Sに渡す形で家計管理をしていました。子どもが大学進学を希望した際も、夫は「いいよ、行けばいい」 と快諾したため、仕送りもしてくれるものだと安心していたのですが──

子どもたちに現実を伝える

「申し訳ないけど、すぐにアルバイトを探してね」
子どもたちは幸いにも今までの夫の所業を知っているので、この一言ですべてを察してくれ、入学後すぐにアルバイトを始めました。
ようやく受験も終わり、新生活に慣れる間もなく、アルバイトと学業の両立。
母として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

S自身もパートを増やしたり、より生活費を切り詰め仕送りを確保することに。
しかし、二人の子どもは三歳違いで大学が重なる年もあり、仕送りの負担は本当に大きなものでした。

夫が忘れていた親の支え

子どもに対して、時には厳しさも大切ですが、大学への進学を認めたのであれば、生活環境を整えてやることも親として必要なことなのではないかと思っていたS。
いくら話を持ちかけても夫の意思は変わりませんでした。

(もしかすると夫は苦学生で、親から仕送りをもらっていなかったのではないか)
と疑問に思い、義母に確認してみると
「一定額の仕送りはしていたし、足りなくなったら連絡があった。叱りながらも振り込んでいたし、返してくれたのはほんの数回だった」
と聞き(ウソでしょ!?) と思わずにはいられない気持ちになりました。

親に頼っていた過去を忘れたような夫の態度に、結局この人は自分だけが大切なのねと感じた出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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