採用活動の際、実績やスキルを重視するのは当然のことです。でも、実際に面接をしていると、書類だけでは分からない魅力を持った人に出会うこともあるんだとか。今回はとある企業の人事担当として働く友人に話を聞きました。

会わなければ分からなかった魅力

しかし、面接で会ったSさんは、履歴書だけでは分からなかった魅力に溢れていました。
これまでの経験を謙虚に語りながらも、仕事への熱い思いがひしひしと伝わってきます。

何よりも印象的だったのは、「人との繋がりを大切にしたい」という強い信念。言葉の端々から誠実さが滲み出ていて、自然とSさんの人柄に惹きつけられました。

こんな人が会社にいてくれたら

私たちの会社は、技術力や実績を重視する傾向があり、人柄やコミュニケーション能力は二の次とされてきました。
そのため、Sさんのようなタイプの方は、これまで採用を見送ってしまうことが多かったのです。

役員を含めた選考会議でも、Sさんについては意見が分かれました。
昔ながらの実績重視の意見もある中、Sさんの誠実さや人との繋がりを大切にする姿勢は、必ず会社にとってプラスになると確信していた私は、Sさんの採用を強く推しました。

会社にとって大切なこと

結果、Sさんは採用されることに!
私の予想は的中し、Sさんは周りの社員とすぐに良好な関係を築き、チームワークの向上に大きく貢献してくれました。

彼女の明るさと誠実さは職場に活気を与え、以前のギスギスした社内の雰囲気も柔らかくなってきています。

Sさんの活躍を目の当たりにし、私はこれまでの採用基準に疑問を抱きました。
技術力や実績はもちろん重要ですが、人柄やコミュニケーション能力も同様に大切なのではないか……と。

その後、私たちは採用基準を見直し、技術力や実績と同様、人柄やコミュニケーション能力も重視するようになりました。

採用活動をする上で本当に大切なものは何かを改めて考えさせられる、貴重な経験でした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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