職場の雰囲気って、仕事にも大きく影響しますよね。昔なら、どんな状況でも若手は我慢するのが当たり前だったかもしれません。しかし、時代は変わってきているようです。今回は筆者の友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。

助けてくれたのは……

その時、今年入社したばかりの新人男性社員・佐藤さん(仮名)が口を開きました。
「美咲さん、今の発言はパワハラに該当する可能性があります。業務上の指導という範囲を超えていますよ」

静まり返ったオフィスに、佐藤さんの冷静な声が響き渡りました。
私たちは息を呑みました。新人が美咲さんに意見するなど、今までありえないことだったからです。

美咲さんは一瞬言葉を失い、さらに声を荒らげました。
「新人が口出しするんじゃないわよ!」

しかし佐藤さんは怯むことなく、毅然とした態度で続けました。
「私は会社員として、違法行為を見過ごすことはできません。美咲さんの言動は、会社のコンプライアンス規定にも違反しています」

正論に何も言い返せず

論理的で冷静な佐藤さんの反論に、美咲さんは何も言い返すことができませんでした。
そしてその後、人事部から美咲さんに正式な注意があったらしく、彼女の言動は以前より穏やかになりました。

佐藤さんの勇気ある行動のおかげで、私たちは美咲さんの顔色を伺う日々から解放され、安心して仕事ができるようになったのです。

「ゆとり世代」「さとり世代」などと揶揄されることもある若者ですが、佐藤さんのような勇気ある行動ができる人がいることを、私は誇りに思います。
職場環境の改善は一人一人の意識から始まるのだと、深く実感した出来事でした。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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