筆者の知人女性Sは、実家に暮らす兄嫁に悩まされていました。
同年代の兄嫁は何かにつけて「早く結婚して家を出なさいな」とSに言ってきたのです。
その言葉に耐え切れず、実家を出ることにしたSでしたが、その先には驚きの展開が待ち受けていました。

兄嫁は、まさか自分が見下していたSが、ハイスペでオマケに容姿端麗な男性とゴールインするとは夢にも思っていなかったのか、これにたいそう嫉妬しました。
「何よ! 私に比べたら、大したことない見た目の癖に! そうだ! アンタももっと稼いできてよ!」
そう兄嫁が夫である兄に言うと、さすがに兄も憤慨の様子です。

兄に諭された結果

「お前は、ずっと俺の妹にアレコレ言った挙句、今度は俺にまでそんなこと言って! もう我慢の限界だ! 今後一切、俺の妹に近づくな! あと、俺に対してそんなに不満があるなら、こちらとしては離婚しても構わない!」
そう。ずっとSの兄はSのことを心配していて、Sが1人暮らしを始めた後も、何かと彼女のことを気に掛けていたのでした。

普段は温厚な兄の怒る様子を目の当たりにして、さすがに兄嫁も自身の発言が軽率だと思ったのでしょう。
またSの兄自身、堅実な職人として真面目に働いており、専業主婦の兄嫁をしっかり養っていました。

「さすがに今から、夫以上に好条件な相手とは再婚出来ない」と悟った兄嫁も、それ以降、余計なことは言わず口をつぐむようになりました。
人と自分を比べることなく過ごすことが、大人の嗜みと感じさせられたエピソードなのでした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。

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