不倫は、甘い蜜のようで実は危険な罠です。一旦足を踏み入れてしまうと、その先に待つのは、破滅への道。失った信頼や崩れた人間関係を元に戻すことは容易ではありません。今回は筆者の知人のエピソードをお届けします。
あなただけは味方でいてくれるよね?
それでも私は、「Bさんはきっと全てを捨てても私を選んでくれる」と信じて疑いませんでした。幾度となく交わした言葉は嘘じゃないはずだと思っていたのです。
しかし現実は甘くありませんでした。
Bさんは、私との関係を一切認めず、距離を置き始めたのです。保身のためだったのでしょう。
今まで築き上げてきた信頼、地位……全てが崩れ落ちていく恐怖に襲われ、Bさんからの愛情も失った私は、会社に行くのが耐えられなくなり、それからほどなくして退職届を出しました。
不倫は誰も幸せになれない
結局、不倫が社内で公になったことでBさんも左遷になったそうです。プライドが傷ついたのか、左遷に耐えられず彼も退職したと風の噂で聞きました。
社会的信用も周囲の信頼も失った私は、再就職活動も難航しています。
履歴書を送っても、面接までたどり着けないのです。狭い業界なので、不倫の噂が業界全体に広まっているのかもしれません。
「人の道を外れた不倫という行為は、誰も幸せになれない」その当たり前の真実に気づいたところで、もう後の祭りです。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。
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