筆者の話です。
不妊治療の検査で子宮筋腫が見つかりました。
手術のため入院した時のエピソードです。

「いびき、すごかったね。何の音かと思った! 私は今日退院するからいいけど」
部屋の中に私がいることに気づいていない2人。
どうやら私のことを話しているらしく、私は家族からいびきについて指摘を受けたことがなかったので驚きましたが、お2人に迷惑をかけてしまったのだと気付きました。

知らないふりをしようかと悩みつつも、お詫びのタイミングを見計らい、片方の女性に声をかけると
「あっ、いえ……」
とばつが悪そうな返事。
どうやら発言主だったらしく、逃げるように退院していきました。

眠らないと決めた2日目の夜

夜の術後処理中、2人きりになった看護師さんに部屋移動の相談をすると
「本来、不妊治療中の方を妊婦さんと同じ病室に入れることはないのですが、満室で……申し訳ありません」
と逆に謝罪されました。
しかし、移動が難しいと知り、悲しい気持ちで再び部屋に戻ることに。

就寝前、もう1人の方に謝罪すると
「気にしないでくださいね」
と優しい言葉をかけてもらい、心がほぐれましたが、それ以上に自分が情けなく感じました。
いびきへの不安が募り、結局その夜は横になることを避け、窓の外をぼんやり眺めながら、夜明けを待ちました。

ようやくの休息

翌日退院し、自宅に戻り、病院で寝ていない事情を家族に説明。
病状など話をしたかったのですが、耐えきれず、布団に倒れ込むように横になりました。
「もう何も気にしなくて大丈夫だからね。今日はゆっくり休みなよ」
と家族が声を掛けてくれたことで肩の力が抜け、ようやくぐっすり眠ることができました。

短い入院生活でしたが、体の疲労だけでなく心の消耗も感じる経験でした。
しかし、家族の優しさのありがたみを改めて実感し、これからは健康により一層気を付けてもう大きな病気をしなくてすむようにしたいと心から思った出来事でした。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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