結婚して、夫の実家とのお付き合いに悩んだ経験のある女性も多いのではないでしょうか。今回は、結婚後すぐ義両親と旅行に行った時のエピソードを筆者の友人A子が聞かせてくれました。
画像: 旅行で、嫁を"家政婦扱い"する義父母「お茶淹れて」「荷物持って」地獄の3日間に → 嫁がブチ切れ!

夫の両親から旅行に誘われ……

結婚してすぐの頃、夫の両親と旅行に行くことになりました。
夫から「両親は昔から旅行が好きで、結婚したからにはA子にも一緒に行かない?」と誘われたのです。

不安もありましたが、せっかくのお誘いだし、仲良くなれるチャンスかも……と思い、私は参加を決めました。

まるで家政婦のような扱い

旅の初日、私たちは温泉旅館に到着しました。
なかなか良さそうな旅館で、「素敵な滞在になりそう!」と期待に胸を膨らませていた私。
しかし、部屋についてすぐ、義母の指示が飛んできました。

「A子ちゃん、お茶を淹れてくれるかしら」
「座布団をもう1枚持ってきて」
と、まるで家政婦のような扱いです。

観光地に着いても状況は変わらず、義父までもが
「A子ちゃん、この荷物を持ってくれ」
と当然のように頼んでくるのです。

気付けば、私だけが動き回っている状況でした。
夫に助けを求めても、「A子がかわいくて甘えてるんだろ」と笑顔で言うばかり。せっかくの旅行で波風を立てたくない一心で、私は我慢を続けました。

ついに堪忍袋の緒が切れる!

2日目の夕食時に、事件は起きました。
テーブルに並んだ料理を前に、義母が私に「早く取り分けてちょうだい。嫁なんだから当然よね」と言ってきたのです。
この言葉で、私の我慢も限界に!

「旅行はみんなで楽しむものではないのですか?」
私は冷静に自分の気持ちを伝えました。ぎょっとした顔をする義両親。
「私は楽しむために来たので、家政婦役は無理です」
キッパリと言い放った私の主張に、さすがの夫もハッとした様子を見せました。ようやくこの状況の異常さに気付いたようです。

気まずい沈黙が流れ、その日は微妙な空気のまま就寝することになりました。

時には主張することも大切

そして最終日、朝食の席で夫がこう切り出しました。
「父さんも母さんも、それぞれ自分のことができないのなら、もう一緒に旅行はできない」
いつになく強い態度の夫に怯んだのか、義両親は返す言葉もないようでした。

こうして波乱の旅行が終わり、2人きりになってから、夫は「本当に悪かった」と謝罪してくれました。
そして、「次は夫婦2人で旅行に行こう」と約束してくれたのです。
その言葉で、私の心もスッキリしました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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