これは、筆者の知人Cさんから聞いたエピソードです。仕事や家庭のことで心が折れそうになっていたCさん。そんな時、親友からの何気ない言葉がCさんの心を救いました。いったい何があったのでしょうか?
画像: 「私ってダメ人間だな」上司に叱られ、夫にも相談できない。苦しんでいると → 親友「だったら──」

仕事も家庭も行き詰まり……

ここ数か月、私は仕事と家庭の両立に苦しんでいました。職場では、納期に追われて上司からの叱責が増え、家庭では、子どもの世話と家事に追われる毎日。夫も忙しく、私の苦労を理解してもらえず、どこにも相談できない孤独感が募るばかりでした。

ある夜、洗濯物をたたんでいる途中で、ふと手が止まりました。心が重くて、何をする気力も湧かない。「私ってなんでこんなにダメなんだろう?」と涙がこぼれました。

親友からの突然の電話

そんな私を見かねたのか、同僚でプライベートでも仲の良い、親友のBさんが突然電話をかけてきました。「最近大丈夫? 顔色が悪いよ」と声をかけられ、思わず涙声で「全然ダメだよ」と答えました。するとBさんは、「それなら、思いっきり泣いちゃえば? 無理して笑う必要なんてないよ」とさらりと言いました。

「泣くのは弱い人間のすることだと思ってた」と話すと、Bさんは少し笑いながらこう返してくれました。「泣ける人はね、ちゃんと自分を大切にしてる証拠だよ。泣いて、自分をリセットしないと、本当に大事なものが見えなくなっちゃうよ。」

心が軽くなった瞬間

その言葉を聞いた瞬間、私は電話越しに声を上げて泣いてしまいました。Bさんは何も言わず、ただ私の泣き声を聞き続けてくれました。涙が落ち着いた頃、「大丈夫、Cは頑張りすぎてるだけだよ。もっと周りに甘えなきゃ」と優しく言ってくれました。

その言葉に、私は肩の荷が少し軽くなった気がしました。翌日から、「無理をしない」「頼れる時は頼る」を心に決め、少しずつ生活を見直しました。

Bさんの「泣いていい」という言葉が、私の心を救ってくれました。頑張りすぎず、自分の感情を受け入れることが、次の一歩を踏み出すために大切なのだと実感しました。今では、あの時泣いたことも良い思い出になり、私を支える大きな糧となっています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。

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