筆者が合コンから抜け出す際に出会ったタクシー運転手さんとの心温まるエピソードです。
勤務先で築いた日常的な関係が、偶然の救世主を生み出し、思わぬ助けとその後の繋がりをもたらしました。

突然の救世主が目の前に

宴が終わり、お店を出ると、車が行き交う夜の街が広がっていました。
すると目の前にタクシーがスーッと停まり、窓から運転手さんが顔を出します。

「誰かと思ったら、2階の事務所の嬢ちゃんじゃないか! 今日は飲み会か?」
顔見知りの運転手さんの声に驚きつつもうれしくなり、
「こんばんは! 乗ります! 乗せてください!」
と勢いよく答えた私。
運転手さんは笑いながらドアを開けてくれました。

「ちょうど知り合いのタクシーが来たので帰るね! ありがとう!」
と友人たちに挨拶し、私は無事に車へ乗り込みました。
窓越しに手を振りつつその場を離れると、ホッと一息つきます。

偶然の出会いがつなげた縁

車中、運転手さんが
「声かけて悪かったな。でも見た顔だったからつい車を停めたんよ」
と少し申し訳なさそうに話しかけてきました。
「いえ、帰る理由がなくて困ってたんです。本当に助かりました」
と私は笑顔で答えます。
偶然が重なったこの出来事に、2人で大笑いしながら夜道を進みました。

その後も港内で顔を合わせるたびに
「今日はどこか行くの? 乗せて行こうか?」
と声をかけてくれる運転手さん。
顔見知りが急ぎのときも気軽に迎えに来てくれる頼もしい存在になったエピソードです。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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