子どもに「右ってどっち?」「1+2は?」と問題を出す身近な人、いませんか? 知らず知らずのうちに、子どもがプレッシャーを感じているかも知れません。友人が、貴重な体験談を聞かせてくれました。
画像: 夫「キミの右手はどっち?」姪っ子「えっ?」さっきまで楽しそうだったのに。5歳を凍り付かせた瞬間

「知らぬ間の試験官」? 子どもを試す大人たち

私の夫は、何かというと子どもを試すような質問をします。

私も、家族で食卓を囲んでいるときなど、ニュースや普段の話題、なぞなぞなどで問題を出すことはあります。でもそれは「試す」という意図はなく、あくまで会話の中でゲームとして聞いています。子どもは間違えても何のプレッシャーもないので、ふざけたり、無視したり、まちまちです。

「突然の質問」で凍りつく姪っ子

しかし夫は、ある日5歳の姪っ子に問題を出しました。姪っ子が「はい!」と手を上げて返事をしていた様子を見て、「右手がわかってるんだね。右手ってどっち?」と聞いたのです。

突然の質問に5歳の姪っ子は顔がこわばり、「え……」と固まってしまいました。私はその様子を見ていて、「こういう問題を出してくる嫌な親戚っているな」と昔を思い出しました。

それからまた、姪っ子に「3+2ってなーんだ?」と問題を出したのです。姪っ子は恐る恐る答えていましたが、無邪気に話していた姪っ子は、突然緊張した様子になってしまいました。

「過去の傷」が気づかせてくれた大切なこと

姪っ子と別れてから、私は夫に話をしました。

家族ではない小さな子どもに対して、相手を試すような質問は良くないと。子どもにとっては、単純な質問でも、プレッシャーを感じることがあること。とくに、「試されている」と感じるような質問は、自信を失わせたり、緊張させたりする原因になりかねないこと。

私は自分が幼いころ、「突然問題を出して、こちらを試す人」というのが親戚にいて、とても嫌な思いをしました。夫にはそうなってほしくないと話をしたのです。

……無意識のうちに子どもを試す大人、身近にいませんか?

【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。

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