「恋人がサンタクロース」という歌が流行りましたが、愛する人のために起こす行動や、想いそのものこそが、サンタさんという概念なのかもしれません。今回は友人のA子が、クリスマスの家族感動秘話を聞かせてくれました。

サンタさんが大号泣

「メリークリスマス!! サンタさん、いつもありがとう!」

サンタの恰好をした娘と私が、ソファの陰から飛び出しました。娘はクリスマスケーキ、私はサンタさんへのプレゼントを持っています。

驚いた顔で立ち尽くす夫に、「このケーキね、私とお母さんで作ったんだよ! ロウソク消して♪」と娘が嬉しそうにせっつくと――。

「え!? お父さん!?」
ロウソクを吹き消すと、なんと夫は大号泣してしまったのです。

「ありがとう、ありがとう」
そうくり返しながら、涙を流すサンタクロースを、私たち親子はギュッと抱きしめ、みんなで笑い合いました。

クリスマスは、感謝を伝える特別な日

その日から、クリスマスは私たちにとって、より特別な日になりました。

娘を喜ばせたくて、長年我が家のサンタさんを務めてくれている夫。
そんな父親に感謝して、サンタさんに扮してサプライズすることを提案した娘。

「大切な人の、笑顔が見たい」
誰かを喜ばせたいという気持ち、感謝や愛情の心が、きっと世界中にたくさんのサンタクロースを生み出してきたんですね。

これから娘は大人になって、恋人や友達、新しくできる家族とクリスマスを過ごすようになる日がくるでしょう。
もしかしたら、心が張り裂けそうになるクリスマスだって経験するかもしれません。
そんなときは、彼女の一番の味方であるサンタさんが、プレゼントを抱えて飛んでいくだろうと思っています。

【体験者:40代・女性専業主婦、回答時期:2023年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城 サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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