職場の同僚と親しくはしていても、やはりプライベートの友人とは関係性が違うため、踏み込んだ質問はしないようにしている人も多いのではないでしょうか。今回は同僚にしつこくプライベートのことを聞かれて困り果てた結果、とある手段で反撃をした経験のある筆者の知人、Iさんのお話です。
画像: 職場で「旦那さんの年収いくら? まだ子どもいないの?」聞きたがりのウザ同僚を黙らせた話

若い新人パート

当時Iさんは大きなスーパーでパートをしていました。

そのスーパーではIさんと同世代の主婦が多く働いており、子どもが急に熱を出した時や学校の行事がある時などは助け合ってシフトをカバーするなど、とても関係性の良好な職場でした。

休憩時間には一緒にお昼ご飯を食べながら、子どもや旦那、姑の愚痴などで盛り上がることもよくあります。

ただしみな大人なので、踏み込んではいけない一線をわきまえており、あまりプライベートすぎる質問をする人はいませんでした。

そんなある日、新人パートで20代の若い女性、Mさんが入ってきました。
「よろしくお願いします!」
その女性は独身で実家暮らし。彼氏募集中とのこと。Mさん以外は主婦ばかりの職場なので、みな娘のような気持ちであたたかく受け入れました。

聞きたがりの同僚に……

Mさんは最初こそおとなしくしていたものの、仕事に慣れるにつれて他の主婦パートたちに様々な質問をするようになりました。
「こんなとこでパートしなきゃいけないって、旦那さん年収いくらぐらいなんですか?」
「その歳でまだ子どもいないんですか? もしかして不妊治療中ですか?」
このように普通は人には聞きにくい旦那の年収のことや、デリケートな不妊治療のことなどをズケズケ聞いてくるため、Mさんと休憩を一緒にとりたくないというパートも出てくる始末。

「仕事はできるんだけど、どうしたもんかね……」
Mさんのいない日に、Iさんを含む主婦パートたちは集まって話し合うことになりました。
「そうだ、私にいい考えがあるよ!」
Iさんはそう言って他のパートたちと打ち合わせをしました。

そして翌日、Mさんと休憩が一緒になったIさん。
「Iさんって2人目の子ども作らないんですか? 2人目不妊ってよく聞きますけどそういうやつ?」
いきなりIさんにプライベートな質問をしてくるMさんに、Iさんはにっこり笑って答えました。
「そんなことよりMさんはなんで彼氏作らないの?」
「え……」
ぐっと言葉に詰まったMさんに、Iさん以外の主婦パートが続けて尋ねました。
「結婚の予定はあるの?」
「なんで若いのに社員じゃなくてパートなの?」
「ねえ、私たちのことばかり話してるから、今度はあなたのこと詳しく聞かせてよ」
主婦パートたちに矢継ぎ早に質問され、Mさんは真っ赤な顔で黙り込みました。

それからというもの、Mさんがプライベートな質問をしてくることはなくなったそうです。

悪気はなかったのかもしれませんが、いくら仲の良い職場の同僚とはいえ、聞いていいことと聞かない方がいいことはありますよね。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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