筆者の体験談です。
北海道で行われる推しグループのコンサートに、同僚A子とその提案で加わったB子の3人で参加することに。いつもとは違うメンバーでの旅行が、思わぬ形で心に影を落としました。
画像: 親しくない友人が加わった旅行が「最悪だった」終始【便利な人扱い】され、地獄の旅行になった話

いつもと違う旅行の始まり

毎年A子と二人でコンサートに行くのが恒例でした。
しかしその年は、A子から「B子が行きたがっている」 と相談され、あまり親しくないB子も加わることに。

私はファンクラブ名義を持っており、非会員でも同行可能なため、手配を引き受けました。
宿泊や交通の予約に加え、混雑が予想されるグッズ購入も担当。
一人で前日入りし、準備を整えましたが、心にはわずかな不安が残っていました。
B子とはあいさつ程度の間柄で、彼女がどんな人なのかほとんど知らなかったからです。

観光を優先する二人

コンサート当日、ホテルに到着したA子とB子に、購入しておいたグッズを手渡したときのこと。
二人はこういいました。

「何時ごろドームに着きますか? 私たちちょっと観光に行くので、現地集合にしましょう。」

(そんな話は聞いてないけど?)
と驚きましたが、口には出さず。

「行ってらっしゃい」

と笑顔で見送りました。

(私はただの便利な手配係だったのだろうか。)
胸の中に広がる虚しさ。
必死にやり過ごそうとしましたが、一人きりの時間が長く感じられました。

楽しいコンサートと苦い思い出

待ち合わせ時間に間に合うように、ドームに到着、二人を待ちました。
しかし、「グッズ売り場に並んでいる」という二人は時間に間に合わず。
全員揃って入らないといけないので、私は寒空の中、入り口付近で待ちぼうけすることに。
開演時間までには入場できましたが、体と心はすっかり冷え切っていました。

コンサート自体は素晴らしく、推しを間近で見る時間は最高でした。
ただ、その輝きの裏で、「この旅行での私は何だったのだろう」と自問する時間が続きました。

コンサート終了後、私の予約していたタクシーに楽しそうに乗り込む二人の姿に、胸の中に静かな怒りが湧き上がりました。
「こんな旅行になるなら、なぜ誘ったのだろう」 と考えずにはいられませんでした。

友情の終わりと学び

結局、B子にとっての私は、
「人気アイドルの名義を持ったコンサートに連れて行ってくれる便利な人」
だったのだと、虚しさが広がるばかり。
元々そこまで親しくありませんでしたが、この旅行を最後に、私はB子とのつながりを断ちました。

A子との関係は続けていますが、やはり二人きりのほうが自然体で楽しめると実感しました。
「同行者選びの重要性」 という教訓が、私の心に深く刻まれた出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

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