親の心子知らず、という言葉がありますが、「子の心親知らず」なケースだってあるかも……!?
16年間、シングルマザーとして息子を育ててきた筆者の友人、B子に聞いた、感動エピソードをご紹介します。

まさかのサプライズに、感涙

さて、待望の初給料日――。
C男の好物を作って待っていると、帰宅した息子が私に「これ!」と小さな紙袋を渡してきました。

「え?」
「母さんにプレゼント。高校生になったら、すぐにバイトして、初めての給料は母さんのために使うって決めてたから。シングルマザーで俺を育ててくれてありがとう。たくさん苦労かけたぶん、これからは俺が母さんを支えるよ」

思いもよらないサプライズに、私はびっくりして、感極まってしまいました。
開けてみると、それはとても綺麗なネックレスでした。

「それ安物だけどさ、将来お金を稼いで、もっと良いものを買ってあげるよ」
と照れ臭そうに笑う息子。
私も泣いてしまったのが気恥ずかしくて、「なら、勉強ももっと頑張ってもらわなくちゃね!」とおちゃらけてみせるのが精いっぱいでした。

思い返してみると、C男は毎年クリスマスに、私にもプレゼントを渡してくれていました。
あんなにクリスマスを楽しみにしていたのは、自分がプレゼントをもらいたいからだけではなかったのかもしれません。

まとめ

私の勘違いとは裏腹に、自分が早く大人になって、母を楽させようとしていた息子。
気づかぬうちに、こんなに立派に育ってくれていたんですね。
成長しても、ずっと母親想いの優しい息子には、感謝の気持ちでいっぱいです。

大人になってしまうことに寂しさを感じていたけれど、今では、今後ますます成長していく息子の将来が楽しみでたまりません。

息子に心配をかけすぎないよう、逆に私が、子離れをする努力をしなければなりませんね(笑)

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城 サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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