夫婦間での家事の分担は、今や当たり前です。特に子育て中や共働きの場合、お互いの協力は不可欠ですよね。筆者の夫は、俗に言うモラハラ夫。家事・育児を何も手伝わない人で、筆者が大病をしてからもその様子は変わりません。そんな夫にまつわる腹の立つエピソードをご紹介しましょう。
画像: 私が死んだら思い知るがいい──妻が大病にかかっても【何も協力しないモラ夫】に愛想が尽きた瞬間

何もしない夫

我が家は共働きであるにもかかわらず、夫は家のことを何もしない人です。
家事はもちろん、子どものことやお金の管理まですべて私任せ。

そんな中、4年前に私が生死にかかわる大病に罹っていることが判明したのです。「何かあってからでは遅い」と思い、手術前にエンディングノートのようなものを作成しました。

金融関係のこと、保険のこと、子どもの学校や病院のことなどはもちろん、家の中のどこに何がしまってあるかまで詳細に書いておきました。
入院前、夫にノートの話をしたのですが、まったく聞いていない様子。
スマホを片手に「わかった、わかった」と言う様子に腹が立った私は、そのままノートを家に残して入院することにしました。

確認の電話

私の入院時はちょうど感染症が拡大していた時期で、面会は禁止。
息子とは毎日電話で話す約束をしていたのですが、誰よりも私に電話をかけてきたのは夫でした。

「学校のプリントってどこにあるの?」「トイレットペーパーがないんだけど」「お米ってどこで買ってるんだっけ?」など、すべてノートに書いたことを確認するために電話をしまくってきたのです。

手術後、ようやく麻酔から目が覚めて、あちこち痛い状態でスマホを確認すると、夫からの山のような着信が!
今日手術だったことも知っているはずなのに。ノートを見ればわかるはずなのに……。息子よりガキ臭い夫に、ほとほと愛想が尽きました。

退院

私が退院して家に帰ると、夫は開口一番「あ~、これでようやく解放されるわ!」と言いました。
「おかえり」でもなく「お疲れ様」でもなく、自分が楽になることを一番に喜んだのです。

私は、このときの恨みは一生忘れません。
私が死んでから思い知ればいいと考え、何も期待しないことにしました。

さすがに以前のような言葉の暴力はなくなりましたが、術後で体調が悪くても、今までのように家事も育児も手伝わない夫。
何を考えているのやら、さっぱりわかりません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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