残業後、疲れ切ってタクシーに乗り込んだRは、ひょんなことから運転手の悩みを聞くことに。話し終えた運転手から感謝を受けたRは、「自分も誰かの心の支えになれる」ことに気付きました。
画像: タクシーで、運転手から人生相談!?「同居の母と嫁が──」暴走トークを聞いていたら、予想外の展開に

タクシーの中で始まった人生相談

これは友人Rの体験談です。残業が長引いて終電を逃し、クタクタの状態でタクシーに乗り込んだ日のこと。行き先を告げてぼんやりと窓の外を見ていると、運転手が「ずいぶん遅いんですね」と話しかけてきました。
疲れ切っていたRは「ええ、まあ」と曖昧な返事をして、寝たふりを決め込もうと目を閉じます。
少し話せると感じたのか、運転手は「私もこの仕事に就く前はブラック企業でして……」と、ゆるやかに話し始めました。

正直「面倒くさいなぁ」と思いつつ、Rは目を閉じたまま「へぇ」とか「そうなんですか」と、気のない返事を続けていました。

運転手の悩みとは、、、

しかし会話が進むにつれて、話の内容はRの興味を引くような話題になってきたのです。
どうやら運転手は、同居する母と嫁との関係に悩んでいるようでした。嫁を守ろうとすれば母に泣かれ、母の意見に耳を傾ければ嫁に叱られる。嫁は子供とタッグを組み、ギャンギャン喚く母に負けじと言い返している。一度間に入って止めようとするも、「うるさいのよ!」「あっちにいってなさい!」と2人に追い出される始末。
「僕って……なんなんでしょうね」そう呟く運転手から、自分の居場所がない苦しさが伝わってきました。
運転手は、胸の内に溜め込んでいたものを全て吐き出すかのように語り続けました。気が付けばRは、しっかりと目を見開き、運転手の悩み相談に真剣に聞き入っていたのです。

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