子どものことを信じるのは大切なことですが、自分の理想を押し付けるあまり、本当の子どもの姿から目をそらしてしまっていることもあるようです。今回は筆者の友人が、子どものころに経験したエピソードを聞かせてくれました。

次第に心の距離が開いてしまう

私はいい子でもないし、よくできた子でもない……ただ、少し寂しくて自分のことを認めてほしかっただけ。
でも両親は、そんな私の本心に触れようとはせず、自分たちの理想像を押し付けてばかり。
その日から、私と両親の心にはどんどん距離が開いてしまいました。

結局私は大学受験を機に実家を出て、今ではほとんど連絡も取っていません。

自分のような思いはさせたくない!

大学を卒業して数年後、私は夫と出会い、今は2人の子どもにも恵まれて幸せな家庭を築いています。
夫は、私の不器用さや弱さも全て受け入れてくれました。私はようやくありのままの自分でいられる場所を見つけたのです。

両親も私に立派な大人になってもらいたい、と言う気持ちだったとは思いますが、私は自分の子どもたちには「いい子」の仮面を被らせず、それぞれの個性や魅力をそのまま受け止めて愛したいと思っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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