子育てに一生懸命な親ほど、後になって「もっとこうすれば良かった」と感じることがあるかもしれません。A子の義父もその1人です。
長男である夫にとても厳しいしつけをしてきた義父が、子育てを終えて何を感じ行動したのでしょうか。今回はA子から話を聞きました。

義父の後悔

ある日、私が「お義父さん、孫に甘すぎるかも」と義母に話をした際、夫が知らなかった義父の胸の内を語ってくれました。

義母によれば、義父は長男である夫に対して厳しすぎたことを心のどこかで悔やんでいたそう。

「もっと優しく接してあげられたはずなのに、自分は無理をさせすぎたのかもしれない」と感じ、ずっと後悔の念を抱えていたのだとか。

そして、息子が家庭を持ち、孫が生まれたことで、「今度こそは」とその後悔を埋めるように孫に精一杯の愛情を注いでいるというのです。

夫の本音

この話を夫にすると、

「厳しく育てられたけれど、時代もあったと思う。両親の愛情は確かに感じていたよ。自分が子どもを持って、ようやく親の気持ちがわかる気がする」

としみじみ語ってくれました。

今では、孫を溺愛する義父の姿に少し苦笑しつつも、その変わりようを温かく見守る夫。

そんな夫と義父の様子をそばで見て、私は「子育てで、人はいつでも変わるものだな」と改めて感じています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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