筆者の友人・A子は、幼い頃から親に差別されて育ちました。我が子には自分のような思いは絶対にさせないと心に誓っていたA子ですが、ある時、自分の決心が揺らいでしまいます。A子が未だに後悔している子育ての課題とは──?

私は離れて暮らせることに内心ほっとして快諾。
すると長女がいきなり「ねぇ、お母さんってK輔(長男)の方が可愛いよね?」と話しかけてきました。
突然のことに私が驚いていると「私の反抗期のせい? K輔はあんまり反抗期ひどくないもんね。私もひどいことばっかり言ってたのは覚えてるけど、何となくお母さんに嫌われてる気がして、どうしても素直になれなかったんだよ」と言ったのです。

後悔

私は、自分が『親に嫌われている』と悩んで過ごした子ども時代を思い出しました。
絶対こんな親にはならない、子どもに自分と同じ思いはさせないと誓ったはずなのに、長女に同じ思いをさせていたことに気が付いたのです。

私は自分の幼少期のことや、長女に対して思っていたことを打ち明けました。
長女は話を聞いて「私も悪かったよね、ごめんね」と謝ってくれたのですが、私は今でも長女から少し距離を置かれている気がしています。

自業自得ではあるのですが、人は自分が育てられたようにしか育てられないのだろうかと悩み続ける毎日です。

【体験者:40代女性・パート、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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