どんなに頑丈な建物に住んでいても、どんなに高い場所に住んでいても、災害は「他人事」ではありません。いつ何が起こってもいいように備えておくのが大切ですよね。今回は友人がそれを痛感したエピソードを聞かせてくれました。

予想外の被害に唖然

しかし、実際に台風が上陸すると、自分の考えが甘すぎたことを思い知ることになりました。窓の外では想像をはるかに超える強風が吹き荒れ、家の中にいても恐怖を感じるほどです。
そして、ついに最悪の事態が!
強風で飛ばされてきた大きめのゴミがリビングの窓に勢いよく当たり、窓ガラスにヒビが入ってしまったのです。
慌てて管理会社に連絡するも、あいにくの時間外。夫は出張中で頼ることができず、途方に暮れてしまいました。

恐怖の一夜が明け

結局、何の道具も用意していなかった私は窓を塞ぐこともできず、仕方なく子どもと一緒に奥の寝室に避難して怯えながら夜を明かしたものの、翌朝リビングに戻ると、吹き込んだ雨水で部屋はびしょ濡れ……。
食料や水の買い置きもなく、息子を連れてエントランスに降りると、今度はドアに泥が詰まっていて外に出られません。

「まさか、こんなことになるなんて………」

頭の中はパニック状態。今思えば、非常口から外に出るという選択肢もあったはずなのに、その時はそんなことすら思い浮かびませんでした。

結局、数時間後に管理会社の人が来てくれて、ようやく外に出ることができました。
近所のスーパーで必要なものを買い、ようやく安堵の気持ちがこみ上げましたが、もう2度と同じ恐怖は味わいたくない……と心から反省しました。事前の準備がいかに大切かを、身をもって痛感したのです。

これをきっかけに、防災グッズを揃え、避難経路の確認も徹底しようと決めました。今では台風だけではなく、地震や火事にも備えて、何かあった時に困らないように対策しています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.