自分よりも周囲の人のほうが幸せそうに見えて、ついつい僻んでしまったことがあるという人も多いのではないでしょうか。人は自分にないものを羨ましがってしまうものなのかもしれませんね。今回は筆者の友人が自分を見つめ直したエピソードを聞かせてくれました。

自分の愚かさが恥ずかしい

その数日後、私はとんでもない事実を知ることになります。

別の友人との食事中に、何気なく「この間A子を見かけたんだけどさ、フードコートで子どもに慌ててごはんを食べさせてて、ちょっと気の毒だったわ」と、さも自分が優雅に過ごしているかのように話すと、友人は驚いた顔でこう言ったのです。

「え? A子は投資で大成功してるんだよ。あのフードコートに行くのも、投資している企業のお店が入ってるから、株主優待券を使うためらしいよ」

私は頭の中が真っ白になりました。勝手に決めつけて、心無い言葉を浴びせていたなんて……。自分の愚かさに、顔から火が出そうな恥ずかしさを感じました。

まとめ

この一件以来、「結婚していない」「子どもがいない」だけで、自分を大きく見せようとするのはやめようと決心しました。周りの人たちの幸せを心から祝福できる人間になりたい! と思い、後日A子にも謝罪。
少しずつですが、誰かと比べない自分だけの幸せを探そうとしています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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