お金に対する価値観は千差万別です。育った環境などによって形成される金銭感覚は、どうしても理解できない不思議な感覚の持ち主もいるもの。これは、筆者の友人・F華のお話。努力家のF華を待っていたとんでもない相手のエピソードです。
画像: 「うちに嫁いできたなら、うちのためにお金を使いなさい!」義母の【トンデモ金銭感覚】に驚いた話

幼少期

私は両親を早くに亡くし、親戚に引き取られて育ちました。
もともと親戚づきあいの薄かった両親だったため、私は完全にお荷物の状態。
親戚の家庭にも馴染めず、さみしい幼少期を過ごしました。

お金にはとても苦労したため、将来は経済的に安定した生活がしたいという思いが強かったのも事実です。
金融に関する猛勉強をして、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
夫・K輔と結婚してからも、知識を活かしてさまざまな仕事をこなしていました。

幸せなことに子どもにも恵まれ、K輔との仲も良好でしたが、唯一の悩みの種は義母のT子でした。
T子はとても図々しい人で、何かと干渉をしてくることが多く、特にお金のことに関してはいちいち口を出してくるので、困った人だと手を焼いていたのです。

大騒ぎ

あるとき、会社の同僚から勧められて投資していた株が急上昇し、私はかなりの金額を手にすることになりました。
私は黙っているのも不自然だと思い、K輔に報告。
するとK輔がT子にうっかり話してしまったことで、T子は一人で大騒ぎになりました。

旅行へ行こうだの、リフォームをしようだの、家電を買い替えようだのと勝手に盛り上がり、私の話も聞こうとしません。終いには「二世帯住宅でも建てる?」などと言い出したのです。

そこで私は「このお金は投資に使う予定にしているので、他に何かを買う予定はありません。」と伝えることに。
するとT子は「何言ってるの! 投資なんてうまくいくかどうかわからないじゃない! あなたはうちに嫁いできたんだから、うちのためにお金を使うべきでしょ?」とおかしな理由で激怒しました。

罵倒

これには私もビックリ!
独立した家庭にもかかわらず、お金の使い道にまで口を出してくるT子にうんざりして「これは私たち家族の話です。K輔さんとも相談して決めるので、お義母さんは黙っていてください。」と言うと、「嫁の癖に!」「ケチな女!」など散々私を罵倒して、帰って行きました。

K輔にその話をすると、K輔は平謝り。
「母さんは昔からお金に執着する性格だったんだ。今回のことも俺がつい話しちゃったせいだ。申し訳ない。」と言われたのです。

未だに

その後、私は手元に少しだけお金を残し、その他は投資に活用しました。
そのことを知ったT子からは未だに文句を言われます。

ただ今回のことで、T子の本性を知れて良かったと思うようにしています。
最近では「ちょっと都合つけてくれない?」と借金の申し出をしてくるのですが、お金がなくて困っているのかなと思いつつも、当然スルーしています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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