親にとって、子どもはいくつになっても子ども……心配は尽きないものです。これは筆者自身のお話。ちょっとしたすれ違いがきっかけで、上手くいかなくなってしまった私たち親子。紆余曲折を経て得ることができた付き合い方の極意を聞いてください。

誕生

そんなある日、突然LINEに息子からメッセージと写真が送られてきました。
それは生まれたばかりの子どもを抱いた息子の写真。
『もうおばあちゃんだよ。K(孫の名前)って名づけました。』というメッセージもあり、久しぶりに見た息子の顔に、涙が止まりませんでした。

愛おしそうに子どもを抱く息子の顔を見て、私はへそを曲げていた自分が恥ずかしくなりました。
息子は息子なりに一生懸命生きようとしていて、自分が感じた父親への不信感を与えないように、奥さんの連れ子ともきちんと向き合おうとしているようでした。
それがわかった時、私は息子への干渉をやめて、コンタクトを待てるようになったのです。

現在

今でも、息子は夫と顔を合わせるのを嫌がっているので、家に帰ってくることはありません。
それでも、私は息子の価値観を認めてあげようと思えるようになり、たまにLINE で連絡を取る程度にとどめています。

孫になかなか会えないのは寂しいですが、息子が幸せならそれで良いんだと言い聞かせています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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