子育てをしていると、「自分の子だけ周りの子とちょっと違うかもしれない」と不安に思うことってありませんか? 今回はそんな不安を感じた経験のある筆者の知人のお話です。

明かされた、男子を避けていた理由

それから時が経ち、息子は小学5年生になりました。最近は家で1人で過ごすことが多い息子に、私はまた「もっとお外で遊べばいいのに」と不安を口にします。すると、息子は視線を落とし、震えた声でこう言ったのです。

「……昔から、男子と遊ぶと『弱っちい』ってバカにされるんだ。だから、関わりたくない」

細い身体や、運動が苦手なこと。それを男子たちに揶揄され、傷ついてきたこと。息子が女子と遊んでいたのは、消去法ではなく、そこが彼にとって唯一「自分を否定されない安心できる居場所」だったからでした。

「それに俺は、外で遊ぶより、物を作ったり絵を描いたりすることが好きなんだ。そういう話ができるのは女子の方が多いから趣味が合う。それじゃダメなの?」

大切なのは、性別ではなく

息子の真っ直ぐな問いかけに、私は言葉を失いました。私は息子を心配しているつもりで、その実、息子を自分の理想の型にはめ込もうとしていただけでした。息子にとって一番大事なのは、安心できる居場所と、趣味を共有できる友人だったと気付いたのです。

私は、息子の悩みに気づけなかったことを心から謝りました。そして、誰と遊び、何を好きでいるかは、息子自身が決める大切な権利であることを伝えました。

それ以来、息子の遊び相手に口出しするのは止め、男女関係なく自由に遊ばせています。以前より息子の顔が明るくなり、毎日がとても楽しそうです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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