「郷に入れば郷に従え」という言葉がありますが、転職して間もないころだと、職場の慣習に少し違和感があっても、つい受け入れてしまうことがあるものです。
そんな経験をしたのが、知人のA子。
彼女も、職場でご祝儀の金額を同僚たちと合わせることにしたのですが、結婚式当日、まさかの事実が明らかに──。今回はA子の体験談をお届けします。

B子の意図が明らかに

披露宴が進む中、B子が突然

「ご祝儀の金額、実は変更したんだ」

と平然と言い出しました。

驚いたA子は、その瞬間、自分だけが相場より低い金額を渡していたことを知ったのです。

A子は信じられない思いでいっぱいになり、次第に怒りが込み上げてきました。

結婚式が終わった後に他の同僚に確認したところ、B子は彼らにはもっと高い金額を伝えていたことが判明。

さらには、B子がT男に好意を持っており、A子がT男と仲良くしているのを気に入らなかったため、わざとA子にだけ低い金額を伝えていたことが明らかになりました。

新たな決意と心の贈り物

お祝いの気持ちはご祝儀の金額では量れないと分かっていても、職場の慣習に従った結果、自分だけ違う対応をされたことにA子は大後悔しました。

そして、B子の意図を知った彼女の心の中はモヤモヤ。

B子なりの事情があったのかもしれませんが、信頼していた同僚に裏切られた形のA子。「もうB子の話は絶対鵜呑みにしない」と心に決めました。

結局、T男にはご祝儀の件を直接話すことはしませんでしたが、後日、T男の奥さんの好きなスイーツをプレゼントすることで、自分なりに心からのお祝いの気持ちを伝えることに。

この経験を通して、A子は職場での人間関係の難しさを痛感しながらも、気持ちを切り替えて、これからも一層仕事に励もうと決意したのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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