「息子のお嫁さん、もしくは娘の旦那さんとは親子みたいに仲良くしたい!」と望む人は多いでしょう。しかし距離感を間違えると、取り返しがつかなくなることも。今回は、筆者が知人から聞いた【息子の嫁に干渉しすぎた姑】のお話を紹介します。

「母乳の出が悪い」と聞き、心配になった私は嫁の行動を逐一チェックしていた

息子の幼馴染の友人が家に遊びに来た時のこと。私は、息子が友人に「嫁は母乳の出があまり良くないらしい」と相談しているのを聞いてしまったのです。

(嫁は、ちゃんと正しい姿勢で授乳しているのかしら? 授乳頻度が少なすぎるのでは?)と心配になり、原因が気になった私は、嫁の行動を逐一チェックするようになりました。

授乳回数を数えたり、嫁が別室で授乳する際にこっそりのぞいたり……。もちろん、どれも嫁と孫のことを心配しての行動でした。

しかしある日、嫁と2人の時に「お義母さん、私の後をついてきたり、授乳をのぞいてくるのはやめてほしいです」と嫁に言われてしまったのです。

(義母である私の心配を蔑ろにするなんて!)頭に血がのぼった私は、「家族だし、しかも女同士なんだから何も恥ずかしいことないでしょ! 失礼にもほどがある!」と躾のつもりで嫁を怒鳴りつけました。

するとその夜息子から「嫁が母さんの過干渉に参ってるから、同居を解消したい」と告げられたのです。

「そんな大袈裟な。嫁が気にしすぎなだけ。出て行く程のことじゃないし、家を借りたらお金もかかるでしょ。」と息子へ説得を試みたのですが、その後、息子一家は本当に出て行ってしまいました。

最初は嫁や息子の行動に納得がいきませんでしたが、今では「お嫁さんからしたら私達は他人だし、もう少し距離を保っていればもっと一緒に暮らせたかな」と思うようになりました。

息子の嫁と、本当の家族のように仲良くなりたかっただけなのに……と思いますが、反対の立場だったらどうだろう、ともっと考えてあげられたらよかったです。心配してのことでしたが、むしろ距離を置かれてしまい、仲良くなるのは叶わぬ夢となってしまいました。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。

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