妊娠が発覚したときには歓喜の気持ちでいっぱいになる方が多いのではないでしょうか? ただそのあとには、個人差はあるものの『つわり』との戦いが待っているのもまた事実。今回は幸せ気分から一転、つわりが酷かった筆者の知人が体験した通勤バスでのエピソードを紹介します。
画像: 「つわりで通勤バスがしんどい、、、」冷たい目線を向けられ、身体的にも精神的にも苦痛だった話

妊娠発覚とつわり

2022年の春が過ぎたころ、私のお腹に生命が宿ったと気がつきました。結婚して1年半、待ち望んでいた妊娠に私や旦那、両親・義理の両親は歓喜!

正社員として勤めていた私ですが、出産後の職場復帰を望んでいたため、夫婦で話し合い産休が取得できる予定日6週間前まで勤務することに。

最初のうちはとくに気持ち悪さもなく「この調子なら順調に出勤できそう!」と感じていたのですが、妊娠発覚から数週間が経ったころからつわりが始まりました。

重いつわり

私のつわりはどうやら重いようで、毎朝起きた瞬間から酷い吐き気におそわれる生活が始まりました。

なかでもきつかったのは、バス。バスの揺れと満員状態特有の人の体臭やエアコンの混じった臭いは、私の吐き気を助長します。

「バスに乗らなければいいじゃない。」と思う方もいるかもしれませんが、私の住む自宅から職場に通うにはバスへの乗車が避けられませんでした。

そのため、私はバスを降りて職場に到着すると、吐いてしまう日々。

毎日の嘔吐と吐き気を耐えるのがつらく、職場を少しお休みしようかとも考えたのですが、人手不足でそれは叶いませんでした。

バス通勤

つわりがあるなかでのバス通勤で感じたことは、想像以上に他人の目がきついということ。

気持ち悪そうにしていると露骨に嫌な顔をされたり、隣に座った人に席を立たれたりすることは日常茶飯事です。

私の乗車する停留所はバスの出発地点から遠くないため、座れないことはほとんどありませんでしたが、冷たい目を向けられることはあっても、優しく声をかけてくれるような方は1人もいませんでした。

コロナ禍だったということもあり、体調不良の人に敏感になってしまう気持ちはわかるのですが、妊婦マークを付けていても理解が得られず、妊娠中のバス通勤は身体的にも精神的にもつらい記憶となりました。

もちろんバスに乗っている人が全員体調不良の人に厳しい、というわけではありません。なかには優しい人もいるのでしょうが、これがきっかけとなり私自身がバスや公共交通機関で妊婦さんに遭遇した際は、できるだけ優しく親切な対応をしようと心がけています。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。


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