我が子が小さいながらに得意なことを披露してくれるのは大変微笑ましいですよね。ただ、時と場所を選んで欲しいなと思っても中々上手くいかないことも。今回は、筆者の知人Pさんが経験した、我が子の特技に翻弄されたエピソードをご紹介します。

Pさんが振り向くと、なんとさっきまで袴を着ていたはずの息子は、すっぽんぽんになっているのです!

そう、最近の息子のブームがお着替えをすること。中でも、洋服をいかに素早く脱ぐかを毎日楽しんでいました。そして今、いろんな布を重ねて着る袴スタイルになって、(これ、脱ぐのにどれくらいかかるかな?)と気になったようです。脱ぎだしたら紐を解くたびにスルスル脱げていくのが楽しかったみたいで、気づけばパンツや肌着まで脱いでしまっていたのでした。

Pさんも息子のブームは知っていましたが、まさかこんなタイミングでやり出すとは思っていませんでした。しかも、背景選びなどで目を離していた時間は3分もかからない長さだったのに、全部脱いでしまうとは夢にも思いませんでした。

その後も息子の暴走は止まらない……

この事態を誰も予想していなかったので、全員唖然としてしまいましたが、撮影時間には限りがあったので、すぐに着せ直して撮影を始めました。
しかし、せっかく脱いだ着物をまた着せられて、むすっとしてしまった息子。笑顔の写真が全然なくなってしまったのですが、着物から垂れている紐を見つけた息子は、ニヤッと笑顔になり、そこからはもう止まりませんでした。

撮るたびに着物を脱いでいき、ちょっとずつ着物の量が減っていく写真になりました。しまいには「違うのにお着替えしたい! 違うのじゃなきゃやだー!」と騒ぎ出してしまったので、別の衣装を追加してお着替えをしたのですが、これもまた写真を撮っては脱ぎ、写真を撮っては脱ぎ、と、それはもう大変な撮影になりました。
唯一の救いは、脱ぎながら撮影した写真は、すべて笑顔で誇らしげな顔をしていたことでした。

その日はぐったりして家に帰ったPさん。
子どもは本当に何をするかわかりませんよね。お参りとは別日にしておいてよかったと心底思いましたが、3歳の七五三の撮影に思わぬ思い出ができてしまったPさんなのでした。

【体験者:20代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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