パートナーからのモラハラは、心に深い傷を負うことになります。筆者の友人・H美は夫だけではなく義家族からもモラハラを受けていました。しかし、あることをきっかけに態度が急変! H美の夫や義家族が考えていた呆れた作戦とは──?

本当のコト

そこで私は誤解を解くために、本当のコトを話しました。
「今回母が亡くなって、相続は発生していますけど、不動産が多いので現金はほとんどないんです。」

すると義弟は「そんなはずはないだろう! ビルだの土地だの持ってるんだから、売却すればいいだけの話じゃないのか?」といきなり逆ギレ。
私はあまりにも身勝手な義家族に、はらわたが煮えくり返りました。
「どうして売却しなくちゃいけないんですか? 別に私は売却する予定はないし、手続きも全部お任せしているので。」と言ってやったのです。

残念でした

どうやら相続で多額の現金が入ると勘違いした夫が、義父母や義弟と良からぬことを企んでいたのでしょう。
夫は「え? 金はほとんど入らないの?」と呆然としていました。
「不動産収入にはなるけど、それはこれからの話だから。」と言うと、一同はションボリ。
「それに祖父母から受け継いだものなので、簡単には売却しませんよ。」と私が宣言したため、義家族一同の目論見は外れてしまいました。

モラハラが鳴りを潜めたのも、急に私を気遣うような態度になったのも、遺産が目当てだったことがわかって、私は心の底から嫌気がさしました。
お金に目がくらんだのでしょうが、これから先のことは、離婚する方向で考えていきたいと思っています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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