誕生日ケーキを予約していたのに【ケーキがない！？】店員「すみません、実は──」まさかの発言が！

お誕生日ケーキを予約

Mさんは当時、就職したばかり。大学時代の友人は皆それぞれ別の会社に就職しましたが、誰かの誕生日にはケーキを持って集まり、お祝いする約束をしていました。

「ケーキ予約しておいたよ！」
今回は友人のひとり、Sさんのお誕生日。MさんはSさんの好きなケーキ屋さんで、大きなケーキを注文しました。

そのお店は季節のフルーツが沢山乗っているケーキが有名なお店だったので、Mさんはお店で一番の名物であるフルーツケーキを予約しました。

「プレートはいつも通りみんなで描くよね！」
お誕生日ケーキに乗せるチョコのプレートは主役以外のメンバーが早めにMさんの家に集まって、自分たちで描くのも恒例行事でした。

ケーキがない！？

そしてSさんのお誕生日当日。Mさんは予約票を持ってケーキ屋さんに向かいました。

「あの、ケーキを予約していたMです」
「はい、少々お待ちください！」
Mさんはカウンターの前で待っていましたが、10分以上経過しても店員さんはケーキを持ってきてくれません。

どうやら店の奥で何か揉めている様子で、焦ったような数人の店員さんの声が聞こえました。
「すみません、まだですか？ ちょっと急ぐのですが……」
プレートを描くためにもう皆が集まっているため、しびれを切らして声をかけると、店員さんの口からまさかの発言。
「大変申し訳ございません！ 間違えて店頭に出してしまい、先ほど売れてしまって……」
「えっ！？」
話を聞いてみると、新人の店員さんがまだケーキのサイズを理解していなかったのが原因とのこと。

Mさんが注文した大きなホールケーキにはお誕生日のプレートも乗っていなかったため、店頭に出すひと回り小さいホールケーキと間違えて出してしまったというのです。

「すぐに作り直してお届けします！」
新しいケーキを家まで届けてもらい、お誕生日パーティーにはなんとか間に合いました。

しかしケーキの管理の甘さが気になってしまい、そのケーキ屋には二度と行かなくなったそうです。

お誕生日ケーキは特別な思いがこもっているものです。管理はしっかりしてほしいですよね。

【体験者：20代・女性会社員、回答時期：2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。