一瞬の出会いがその後の人生に影響を与えることってありますよね。
私の娘にもそんな出会いがありました。
これは筆者の娘から聞いた体験談です。

ギャル風女子高生の勇気ある行動

ある学校帰りのことでした。

電車内の座席はすべて埋まっていて、娘は座れませんでした。

目の前の座席に座っている男性は、松葉杖をつく娘と目が合っても見て見ぬふり。

「ケガをしているとは言え、自分は年が若いから立っているのはしかたないかな」と、娘は最寄り駅まで座れないことを覚悟していました。

その様子を少し離れていたところに座っていた、髪を派手に染めブレザーの制服を着た、一見近寄りがたいギャル風の女子高生がずっと見ていました。

ギャル風の女子高生は娘と目が合うと手招きし、娘を自分が座っていた席に座らせて、何も言わずに立ち去ったのです。

人は見た目で判断してはいけない

多くの人は、松葉杖をつき困っている娘を見ても、見て見ぬふりをしていたそうです。

その中で声をかけ席を譲ってくれた女子高生を、見た目で「怖そうな人」という先入観をもってしまったことを娘は反省しました。

娘は、自分と同世代の女子高生の勇気と優しさに感動し
「自分も困っている人がいたらあの女子高生のように手を差し伸べられる人になりたい」
と思ったようです。

ギャル風の女子高生が与えてくれた勇気

数か月後、骨折が完治した娘が街で、具合が悪そうにしてうずくまっている高齢者に遭遇しました。

気付いていない人もいたかもしれませんが、多くの人が見て見ぬふりをする中で、娘は電車の中で女子高生に席を譲ってもらった日のことを思い出し、勇気を出して「大丈夫ですか?」と高齢者に声をかけました。

娘の行動に触発されて大勢の人が集まり、高齢者は無事に救助されたそうです。

ほんの一瞬のギャル風の女子高生との出会いが、娘に大きな勇気を与えてくれました。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.