人混みの中で、子供の身の危険を感じたことはありませんか? 今回は、筆者の実体験エピソードです。雨の日、息子と駅の中を歩いていたのですが……。

悪気は全くなかった

「どうかしましたか?」

私の声に気付いた男性は、まさか自分の傘が原因だなんて微塵も思っていない様子で、私に声を掛けてきました。私は勇気を出して、男性に自分の気持ちを正直に伝えました。

「失礼を承知でお伝えしますが、傘を横持ちされると子供の目線と同じ高さになり大変危険です。どうか傘の先は下に向けて、持っていただけないでしょうか?」

私がこう言うと、男性はハッとした顔をしました。

「下を向けるとカツカツ音がしてうるさいと思い避けていました。まさかそんな危険性があったとは……。 自分にも幼い子供がいるので、これからは気をつけたいと思います」

男性は頭を下げ、その場から去っていきました。男性に注意したときは子供を守るために強気でしたが、男性の姿が見えなくなった後は、どっと気疲れして放心状態になりました。

不幸中の幸い

男性が優しい人だったことは幸運でした。もし、他の人だったら「何を偉そうに!」と怒鳴られる恐れもあったでしょう。

悪気はないのでしょうが、公共の場での「傘の横持ち」は周囲に迷惑をかけるだけではなく、大きな事故に繋がることもあります。しかし、いまだに街中で多く見かけるので、早くなくなることを祈るばかりです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。

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