組み立て式の家具のメリットは価格が安いことですが、購入後は組み立てと設置の作業が待っています。今回は、組み立て式の収納家具を購入して失敗した知人から聞いたエピソードをご紹介します。知人のA子は組み立て作業は成功したものの、その後に思わぬ落とし穴が待っていたのです。無事に設置できなかった理由とは──?

思わぬトラブルに大困惑

各パーツは軽量でしたが、組み立て後の戸棚は10キロ近くの重さになっていました。
リビングで組み立てた戸棚を洗面所に持って行こうとしたけれど、簡単に持ち上げることができなかったのです。
苦労しながら洗面所まで運ぶことはできましたが、重たすぎてA子だけで持ち上げることはできません。

据え置きの棚なら運んで置くだけで良いけれど、吊り戸棚は頭の高さまで持ち上げて壁に設置する必要があります。
A子1人では設置できなかったのです。

見落としていた“確認事項”とは?

A子が購入したオンラインストアで確認すると、組み立ての注意事項として「作業時間の目安:大人2人で40~60分」と書かれていることに気付きました。
A子は見落としていましたが、女性1人で作業できる戸棚ではなかったのです。

戸棚と設置スペースの寸法は確認していたものの、戸棚の重さや作業人数はノーチェックだったA子。
机や本棚といった大型家具も一人で組み立てできていたA子は、『組み立て作業なんて楽勝!』と、余裕をかましていました。それがアダとなったのです。

設置できない戸棚は、持っていても無駄なだけ。
A子は返品したかったけれど、そのショップでは組み立て後の家具は返品不可でした。
設置を手伝ってくれる人もいなかったA子は、組み立て代行サービスに依頼することにしました。
組み立て代行サービスは作業費に出張費が加算されるため、高額な費用を支払うはめになったのです。

節約どころか手痛い出費をすることになったA子。
『購入前に隅々まで確認しておくべきだった!』と、後悔したそうです。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。

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