どんな人だって、「今日はご飯作りたくない!」なんて思う日もありますよね。
そんな時に便利なのが外食。お金を支払えば、出来立ての料理を口に運ぶことが出来るのです。
筆者の友人A子さんは、そんな外食で驚きの光景を目にしたのです。何があったのかA子さんから話を聞きました。

なんかこの夫婦、バランス悪くない?

子どもに食べさせながら自らが食事をするのは、とても大変なようでした。
母親は1人を抱っこしながらもう1人の子に食べさせているので、自分のご飯には一口も手を付けていません。
そんな状況なのに、なぜか父親は子どもを一切見ずにケータイに全集中。
お酒を飲みつつ、美味しそうに食事を堪能しているではありませんか。

後で交代してお母さんが食べるのかな? とも思いましたが、父親が交代するようなそぶりが感じられないのです。
父親はもうほとんど食べ終わっていましたが、ゆっくりお酒を飲みながらケータイを見ているだけで、子どもの世話は完全に母親任せのようでした。

思わず何か言いたくなってしまいましたが、色んなご家庭があるので、自分の発言は余計な一言にもなりかねない……。
その光景は正直あまり気分のいいものではなく、さっさと食べてお店を出ようと思っていた、その時でした。

よくぞ言ってくれました! 思わぬ救世主にスッキリ

近くに座っていた老夫婦の男性が立ち上がり、父親に声をかけたのです。

「熱々の食事も酒も美味しいよなぁ。でも、奥さんは全然食えとらんみたいで気になってな。」
「食事終わったなら、ちょっとかわってやったらどう?」

男性はとても優しい声で、ハッキリと父親に言ったのです。
A子さんの気持ちを代弁するかのような言葉に、思わずドキドキして見守っていました。

年配者からの思わぬ発言に驚いたのか、父親は小さい声で「すいません」と言い、少し気まずそうにしつつ子どもの世話をし始めました。
そうして母親は男性にお礼を言い、やっと食事をとることが出来たのです。

各家庭に色々なルールがあるので、それを他人が容易く踏み込んではいけない事もあります。
それでもあの時、父親がバツの悪そうな顔をしていたのは、子どもを妻に任せっきりにしていたと、内心気付いていたのでは? と思わざるをえません。
男性があの場でハッキリ言うのは勇気のいることだったと思いますが、見ていてとてもスッキリした出来事でした。

まとめ

もしかすると仕事などでケータイをいじっていた可能性もありますが、子連れ外食で子どもの世話をするのは結構大変なもの。
もう少し奥様の様子に気を配っていたら、周りの目も変わっていたかもしれませんね。

【体験者:20代・OL、回答時期:2020年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

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