初めての子育ては、悩み事が尽きないものです。そんなときに頼りになるのは、保育のプロでもある保育園の先生ではないでしょうか? これは筆者が実際に出会った保育園の先生とのエピソードです。
画像: <救世主に感謝!>離婚後、0歳児のワンオペ育児に絶望 → 助けてくれたのは【もう一人の母】だった

保育園

私は息子が1歳になる前に離婚しました。
元夫の浪費癖で貯金もなく、子どもとの生活のために働かなくてはいけないため、仕事と保育園を同時に探さなければいけない状態でした。

私の住んでいた地域は子どもが多く、保育園はどこもいっぱい!
預けるところがなければ働けないため、途方に暮れていたとき、ある保育園に見学に行けることになったのです。

N先生との出会い

そこの保育園で担当の先生として話を聞いてくれたのが、ベテランのN先生でした。
N先生は私の事情を聞くと「わかりました。来週からでも明日からでもお預かりしますよ。」と言ってくれたのです。

ちょうど一人、引っ越しで他の保育園に転園する子がいるので、可能だと言ってくれました。私は藁にもすがる思いで入園を決めました。

しかし、その頃の息子は人見知りが激しく、寝るときもずっと抱っこをしていないと寝てくれませんでした。
おかゆが嫌いで、離乳食も思うように進んでいなかったため、そのことをN先生に伝えると
「お母さん、子どもなんてそんなものよ! 大丈夫だから私に任せて!」と言ってくれたのです。

保育園デビュー

保育園登園の初日は息子が泣いて大変でした!
でも、N先生が朝から対応してくれて、帰る頃には「お母さん、今日はおかゆ食べられたよ!」「ちゃんと30分くらいお昼寝できたよ!」と、かなり順調な滑り出し。
人見知りの激しい息子が、帰るときN先生に「バイバイ!」と手を振っていたのが、信じられない気持ちでした。

その後もN先生がメインで息子を見てくれて、トイレトレーニングも離乳食もほとんどN先生がやってくれたのです。

家族ぐるみ

結局、その保育園には卒園までお世話になりました。
卒園時、N先生も他の園に異動することが決まっていたので、連絡先を交換。
「私はもう一人のお母さんだから!」と言って、卒園後も息子に関わる相談に乗ってもらう仲になってくれたのです。

私の両親や妹家族とも仲良くしてくれて、今でもまるで親戚のようなお付き合いが続いています。
あんなに心細かった一人の子育てを支えてくれたN先生。
言葉にすると「ありがとう!」しかありませんが、N先生の存在がなければ、今の私たち親子はいなかったかもしれません。
N先生の存在に心から感謝です!

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。


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