男の子を育てていると、父親の存在って大きく感じることはありませんか? 筆者の友人・Nはシングルマザーでしたが、息子にとって父親が必要なのではないかと悩んでいました。そんなNが再婚後に後悔した現実とはいったい何だったのでしょうか? Nから話を聞きました。

放任

中学生のときの反抗期をきっかけに、2人の関係はどんどん悪化していきました。
挨拶をする程度で、話をすることはほとんどなく、私が間に入って取り持つような状態。
高校進学・大学進学時も私には相談していましたが、夫には事後報告。

そんな息子の態度に夫も「好きにすればいい」「俺は知らない」と放任するようになっていきました。

結婚

息子が25歳のとき、結婚をすることが決まりました。
相手の女性を紹介してくれたときも、夫は黙ったまま。
結婚式も、初孫の誕生も、喜んでいるのは私だけで、夫は無関心。

私も夫の状態にイライラすることが増えて、息子のことで喧嘩をする回数が増えていきました。

後悔

夫は私に対してはごく普通の態度なのですが、息子に対してはまるで他人のように接します。
息子も「育ててくれたことは感謝しているけど、あんな態度取られたら何も言えないよね」と言い、最低限のお付き合いしかしようとしません。

息子に父親を……と私は焦っていたのでしょうか?
反抗期にどう接していいのかわからなかったことがきっかけだったのかもしれませんが、しっかり見極めたつもりの再婚も、今となっては息子の成長に悪影響になったのではないかと後悔する日々が続いています。

【体験者:50代女性・自営業、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.